家を建てると言うのは一般的に人生の中でも、その人にとっての大事業です。それはワクワクしたり、洋風にするそれとも和風、木造にするそれともコンクリートや鉄骨で造る、などなど想像するだに楽しい瞬間です。
パートナーが居れば二人であーでもないこーでもないと楽しい空想を巡らす時間でもあります。
テレビやネットで見る芸能人やお金持ちたちが暮らす家などを想像して「○○さんの家みたいなのが良いなぁ」とか・・・。あの手の家を見て良いと思うのは家具や調度品もセットアップしてあるので余計に良く見えます。予算を無視して夢が広がる時です。(笑)
そうではなくて自分がその空間でどのような暮らし方でどのような生活をして将来自分や家族はどのようになっていくのか?を想像して空間を考えることが大事です。他人の家の空間をまねるのではなく、自分がその空間でどう暮らしたいかを良く考えることです。
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田舎では土地が安く入手|家造りに力を注ぐべき理由とは
自分ではなかなか考えつかない時は建築家と一緒になって考えると良いと思います。その時に本当の意味で住まう人の思い描く空間を考えてくれる建築家やデザイナーを選ぶべきです。
時折、勘違いしている建築家やデザイナーがいます、住む人を一番に考えないで自分のカラーを主張し、自分の住まいでもないのに他人のお金で自分の作品として建物をデザインしてしまうという厄介な人がいますので気をつけましょう。
田舎には建築家やデザイナーと呼べる人は、まず居ないので田舎に行く前に都会で建築家に相談することになるのですが、その時ほとんどの建築家は行った先の田舎の環境を知らないことが多いので気を付けなければならないところです。
例えば、山が綺麗に見える眺めの良いとこに家を建てる場合、想像を遥かに超える強風が吹くことなど、地元の人でなければわからないことがあると言うことです。
僕は自分自身これで失敗しました。
建築屋さん、建築施工会社を選ぶのもなかなか難しい、先ずどんな会社かわからない、きちんと建築家の設計意図を理解して造ってくれるのか?手抜きをされないか?建築中は付きっ切りで建て主が監督していられる訳ではありません、信頼出来る建築屋さんをどうやって見つけるか?これに関しては、ほぼ賭けかも知れません。
「ここが良さそうだ」見たいな感じで選ぶしかないと思いますが、あまりお勧め出来ないこととして不動産屋さんが「この建築屋さんが良いですよ」なんて勧めて来たら、やめておいた方が良いと思います。
少なからず、その建築屋さんに赴き社長や、やっている現場あるいは建てた建物を見ること、それくらいは確かめた方が良い、兎に角自分で納得することが大事です。納得して依頼して万が一良くないところがあったとしてもそれはそれで自分で府に落とすことが出来ますから。
僕の場合は自分で家のデザインが出来てしまう為、建築屋さんを選ぶだけで良かったのですが、ダメなパターンに陥りました、不動産屋のおっちゃんに言われた通り、勧められた通りに疑いも無く即決、僕はと言えば現場をほとんど見ることも無く完成してしまいました、残念ながら不満が残りました。
このように自分、建築家、建築屋を分けて考えることは実は結構な労力がいります。でも良い家を建てたいなら必要な苦労です。
アフターコロナや定年退職後、知らない土地へ移住を検討する場合に注意すること
必要な労力
その苦労が面倒くさいと言う方の多くは住宅メーカーに依頼してしまうことが多いと思います。確かにテレビでもCMはしているし大きな会社で信頼もあり施工時間も短期間で完成してくれます。でも考えてみてください、カタログからチョイスしたプランで他人と同じような家に住み同じ生活スタイルを強制されるという結果になるのです、しかも大自然の中で都会の建売住宅のようなデザイン良いと思いますか?
自分自身の人生を送る空間と言うより万民受けする特徴の無いどこにでもありそうな家に人生の大半を費やしてローンを払っていくことになるのです。正にその他大勢の内の一人になるのです。
しかし、住宅メーカーが良くないと言っているのでは決して無い、そういう右に倣えの価値観があるのも事実ではあるので、それはそれで良いのですが、住宅はそこに住む人の人生を表現する大事な場所で費やす時間も長い、なのでオリジナルを追求したデザインであった方が良いと思います。
そういう価値観も無くなって皆同じような器で暮らすのは少し寂しい、自分自身のオリジナルな空間で暮らしてこそオリジナリティー溢れる思考が生まれると信じています。兎に角一般的には大きな買い物なので自分自身の生き方が反映出来る家を建てて欲しいと願います。
「家なんか何軒でも建てられるよ~」と言うお方はこの限りではありません。何度でも失敗してください。家は三軒目で満足するものが出来ると言いますから・・・(笑)。